【映画】運命を分けたザイル2

運命を分けたザイル2Title : 運命を分けたザイル2
Director : ルイーズ・オズモンド
Year : 2007

『運命を分けたザイル』で描かれた事故後、ジョーは6度の手術を繰り返し、9ヶ月間ギブスをはめ、歩行不可能とまでいわれるが、厳しいリハビリを続け奇跡の復活を遂げる。山への情熱を絶やすことなく“挑戦あるのみ”と意気込む彼は、尊敬する伝説の登山家トニー・クルツの最期の謎を追い巨大絶壁へ挑む!そこは、アルプスで非常に難度が高く危険なため、登山家たちからは「妄執の塊」と呼ばれるスイスアイガー北壁。高さ1800mの垂直の岩壁、 日が当たることはない“死のビバーク”と呼ばれる大氷田、数々の難所をクルツと同じルートで登攀していくことで、自身の壮絶な過去と彼の体験が重なっていく。たった1本のザイルが運命を決める究極の選択。生か、死か、切らなくては死んでしまう  世界中を興奮と感動で震わせたもうひとつの「真実の物語」が今、蘇る。

以前紹介した映画「運命を分けたザイル」の続編ということで観た。
どちらもドキュメンタリーではあるが、前作がアンデスにある標高6600mのシウラ・グランデ峰に挑んだ二人の青年の生還劇を描いた物であるのに対し、今作品は生死の境をさまよいながらも何とか生還し、長いリハビリを終えたジョー・シンプソンが、数多くの登山者が命を落としたアイガー北壁へ向い、1936年に命を落としたトニー・クルツのルートを辿る。

若く恐れを知らないクライマーから、極限状態で死と直面し、そこから生還した中で何かを失ったというジョー・シンプソンが、自らと同じように孤立無援の極限状態の中で宙づりになり、あと一歩のところで生還することができなかったトニー・クルツにシンクロするように、岩にのこるアイゼンの跡や、ルートを辿りながら、その時々の心理状態を感じとりながら山を登って行く。

山に取り憑かれ、山で死にそうになった男の言葉は重く、リアリティがある。
邦題からすると単純に続編といったイメージを持ってしまいかねないが、原題は『The Beckoning Silence』で、邦題は商業的な理由から決められたのであろう。

ちなみにトニー・クルツとアンドレス・ヒンターシュトイサーの登攀については映画「アイガー北壁」で描かれているのでそちらも観た上で本作品を観るとより理解が深まるので併せて観る事をオススメします。